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刑事とJK
第95章 近所のおじさん



―――――――――――



「おはようおじさん!!」



「あ、今日も来たかい、感心感心」



あたしはそれから、休みの日はおじさんの家に通った



理由は、
驚いたことにおじさんはべらぼうに頭が良いから
勉強を教えてもらうためだ




あたしはテーブルに英語のテキストを広げる




おじさんはあたしの向かい側に座って
勉強を教えてくれる




ただ頭がいいだけじゃなくって、とてもわかりやすいのだ



学校の先生なんて比にならないくらい







「――――…ありがと、おじさん!!
明日は数学持ってくる!!」



「了解了解っ」







そうしてあたしは家に帰った



家に帰ると、お父さんがあたしを待っていた




「おかえり」



「…ただいま」



お父さんの顔は、笑っていない






「また、岩崎さんのところへ行ってたのか?」



「…うん…、で、でも、勉強だからいいでしょ?」




「…もし、何かされたらどうするんだ?」




その言葉が、あたしの胸に引っ掛かった



"何か"って…?






「この前も、夜遅くまで帰って来なかったな」




何が



言いたいんだ




このクソ親父…






「勉強だってば…」




「それを良いことに、手を出されたらどうするんだ?」





手を



出す…?






おじさんが





あたしに?















ありえない















「最低!!!
おじさんはそんな人じゃないし!!!
おじさんを悪く言ったら、あんたなんか嫌いになるからね!!!」





父親を、面と向かって初めて"あんた"呼び





ってか、許せない




おじさんを悪く言った…あんな父親
大っ嫌い





あたしは走って2階へ駆け上がった









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