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刑事とJK
第96章 家
「いいなぁ大志…」
オレがつい言葉を漏らすと
大志はちらっとこっちを向いた
「…」
その時の顔ときたら
ほんとに二歳児なのか?と疑わせるような顔をしやがった
ざまあみろ
って顔だ
「うわー大志許せねぇ!!」
『あ、ちょっと…』
オレは大志を挟むようにして、ゆうひに抱き着いた
『重ーい』
「大志が重いんだろ?」
ギューッと二人を抱きしめる
毎日毎日、同じようなことの繰り返しなのに
その日その日で、何かが違うんだ
その変化に気づくことが出来るから、この似たような毎日のやり取りも
大切に…愛しいものに思える
『ご飯、冷める前に食べよ?』
「おうっ」
最後にもう一度ギュッとして、オレは二人を離した
『大志、お手々合わせてー』
「ぃただきます」
「よしよし、よく出来たな」
オレは、隣でスプーンを持ったまましっかり挨拶出来た大志の頭を撫でてやった
大志は機嫌良さそうに、ハンバーグにスプーンを刺した
ガッ ガッ
と乱暴で不器用なスプーンの使い方に、
オレもゆうひも毎日ヒヤヒヤする