この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第96章 家
『…』
ゆうひは大志を抱えたまま、こっちへ顔を寄せた
そのままオレの顔を窺うように、じーっと見てくる
「…」
『すねた?』
「別に…」
ぶっきらぼうに答えるオレを、ゆうひはクスクスと笑う
何がそんなにおかしいんだよ…?
『ねぇ斉藤』
ゆうひはオレの肩に手を置くと、首を伸ばした
すると頬に、柔らかい感触がする
『すねてるんだよね?』
「拗ねてねぇ」
『嘘つくな』
「ついてねぇ」
『じゃあ照れてんだ』
「照れてねぇ!!」
「ねー!!」
大志が突然、口を開いた
その大きな声は浴室中に響き、耳がキンキンとする
「ねー、ねーっ」
大志は斉藤の体をペチペチと叩きながら
ねーを連呼した
『ありゃ、大志ったら斉藤の口まねしてるの?』
「ねーっ」
『こんな荒い言葉遣い、覚えちゃだめでちゅよー』
「どこが荒いっつーんだ!!」
「っだ!!」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


