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刑事とJK
第96章 家
『ふぅー、いい気持ちぃ』
風呂はさすがに、3人も入るとぎゅうぎゅうになった
オレは少し後ろに身を引き、ゆうひが入るスペースを空ける
「ぉかぁーしゃん」
大志はオレの膝から、ゆうひの膝へ乗り移ろうとした
しかしオレはそれを阻止する
膝で壁を作ったり、大志を掴んで元の位置に戻したり…
「ふっ…ぇぐ…」
大志はぐずりだした
なんだ、オレの膝じゃ不満か?
『斉藤、いじわるしないの』
「…」
結局オレが怒られた
ひでぇよ、なんでだよ
嬉しそうにゆうひに抱かれる大志を
オレは恨めしそうな目をして見た
ちょっと前まで、そこはオレのポジションだったのに…
今では立派に大志に乗っ取られちまった…
「ゆうひ…オレも」
『あたし死んじゃうでしょ』
「…」
死なねぇよ…
冗談混じりとかじゃなく
オレはマジで拗ねた
湯舟の端きちきちまで寄り
ゆうひと大志から、そっぽを向いた