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刑事とJK
第98章 凸凹の夜
「お点前ちょうだいいたします」
千花はスッと頭を下げた
茶器を右手で持ち、左手に乗せる
クイ クイ と回しお茶を飲んだ
「も…もうダメだー!!」
その隣で、シゲは足を崩した
「でも、最初よりは我慢できましたね」
「千花さんは、一体どれくらい正座していられるの…?」
「さあ?」
千花はクスクスと笑い、軽くシゲの足を突いた
「あ゙ー!!
今ダメ今ダメ!!!」
「シゲさんったら…///」
今日、シゲは千花の家に遊びに来ていた
千花は、今日の教室は全て休みなので、暇つぶしにお茶会ごっこを開いていたのである
「千花さん…」
「シゲさん?」
シゲが尋ねようと思うと、逆に尋ねられた
「は、はい!?」
「わたくしのような者に、丁寧な言葉遣いは不要でございますよ」
「でも千花さん…」
「それもほら。
わたくしのことは"千花"とお呼びください」
「…じゃあ、僕のことも"シゲ"か"茂弘"って呼んでよ…///」
少し、甘えたような目を向けた
「どちらがよろしゅうございますか?」
「千花さ…千花が好きなほうで…///」
千花はニッコリ微笑んだ