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刑事とJK
第98章 凸凹の夜
"普通にしゃべってよ"
これがわたくしの
"普通"でございます…
でもやはり、シゲも気にかかっていたのでございますね…?
わたくしの"普通"は…
"異常"なのだと、いうことを…
「ふっ…うっく…ぅく…」
「せ、千花…!?」
シゲは千花の肩に手を置いた
大丈夫です、大丈夫ですよ
と、その手を下げさせようとするが、千花の手はシゲの手を握ったまま動かなくなった
むしろ、強く強く握りしめていた
「申し…訳…」
「ほんとに…ごめんね…」
謝らないでください…
謝りたいのは…わたくしの方にございます…
どうか
どうか…
「お嫌いに…ならない、で…ください…」
「…」
何より恐れたことは
シゲが自分から離れていってしまうことだった