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刑事とJK
第100章 根城の裏で笑う者~後編~
理解出来なかった。
「…」
カーテンの隙間から薄っすら射し込む光が、頼りなく部屋を照らしていた。
地面に散らばったモノ。
鼻が曲がりそうだった。
拒絶したくなるようなモノが床に散らばっていた。
その上で、恭子は浮いていた。
「うっぷ…っ」
その場で二度吐いた。
口を覆った。
震えたままの膝を無理に動かして
その部屋を出た。
廊下でもう一度吐いた。
恭子の鼻から
恭子の口から
恭子の身体から…
惨たらしい姿に変わり果てた恭子が
僕を見ていた。
「きょ…こ…」
汚い。
汚かった。
「あ…」
今まで僕が一緒にいたはずの人が
この世界からも
僕の中からも
消えてしまった。
「あああああああああぁああ!!!」
叫び続けた。
叫び続けた。
僕は
その場から飛び出した。