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刑事とJK
第15章 海物語
そしてあっという間に
顔を出した土曜日
集合場所は近くのバス停で、
みんなでバスに乗って海まで直行
あたしは斉藤の連れ合いってことで、
斉藤と一緒にバス停まで来た
刑事とそのお連れさんを合わせ、
全員で30人ほどが集まった
そうそう、今日始めて見たもの
斉藤の私服
半袖に半パンっていう、
シンプル過ぎる格好だった
さすがに7月の上旬は暑いから、
あたしは薄いピンクのワンピースで来た
「ゆうひちゃん、私服かわいい~///」
『シゲ、おはよ!!
えへ、もっと言ってぇ///』
「けっ、お前にこんなうっすい服落ち着かねぇ、
制服着てこい」
『失礼なやつ。
あんたこそバッチンバッチンのスーツ着て来ればよかったじゃん』
「あんな暑苦しいもん、
この気温で着て来るやつが馬鹿だろ」
『こっちのセリフだし、
だからかわいいワンピース着て来たんですー』
「かわいくねぇ!!」
『かわいい!!』
「まぁまぁ二人とも落ち着いて…」
その時、周囲の人がざわめいた
『え、何?』
あたしはみんなの視線を追った
…出た、津森さん!!
紫外線予防の少し大きな帽子に、
胸がガバっと開いた服に、白のミニスカ!!
周りの男性陣の鼻の下は伸びきっている…
斉藤は…!?
あ、よかった
いつもと変わらない仏頂面
「これで全員集まったかなぁ、
じゃあ出発しよぅか」
山崎というおじさんの呼びかけで、
みんなはバスに乗り込んだ