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刑事とJK
第17章 スキってね
日曜日
『ん…』
眠たい…
目をこすりながら見てみると、
いつもと違う天井
『…そうだ…』
ここはホテルだった
昨日藤野さんから話を聞いて、
斉藤と少し喋って…
自分の部屋に戻って寝たんだ…
体も、気持ち的にも重かった
斉藤があんなつらい過去を持っていたなんて
今まで知らなかったから…
みんなは朝からバスに乗り、
家に帰った
ゆうひはその間、
斉藤とは口を利けなかった
―――――――――――
am11:30
自宅のベッドに倒れ込むゆうひ
『斉藤…』
ゆうひは自分の頬をひっぱたいた
『あたしらしくない!!』
ゆうひは冷蔵庫から野菜や肉を取り出し、
肉じゃがを作った
『よし』
これを斉藤に食わせる
あたし、ナイスアイディア!!
肉じゃがをパックに詰め、
適当なもので包んだ
今日は休みだから斉藤も家にいるだろうし、
配達してやろう
ゆうひはルンルンと出掛けていった
ピンポーーーーン
ゆうひは斉藤の部屋のインターホンを鳴らした
食べてくれたらどんな顔してくれるのかな
なんて考えている間に
ガチャッと扉が開く
「はい?」
ゆうひは固まった
出てきたのは斉藤ではなく、女…
しかも、そんじょそこらでは見かけないほど
かわいい人だったから
『あ…部屋間違えました!!
ごめんなさい!!』
急いで立ち去ろうとした
「正貴のお客さん?」
『へ…?』
正貴…
まさき…?
あ、斉藤の名前だ!!
えっ、下の名前で呼んでる!?
あなた一体誰ですか!?
女はニコッと笑い
「どうぞ」
と、ゆうひを中に入れた