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刑事とJK
第19章 夏祭り
―――――――――――
『8時30分…』
周りのカップルはキスしたり触りあったりと
イチャイチャしている
そんな中でゆうひはひとり待っていた
大きな花火が連続で打ち上がる
もうすぐ、終わるのかな…
ゆうひは俯いた
斉藤、間に合わないのかなぁ…
一緒に…見れないのかなぁ…
ドンドンという音だけが聞こえる
その時、誰かが肩を叩いた
振り向くと
「なに下向いてんだ、もうすぐ終わっちまうぞ?」
『…遅いよ…///』
ゆうひは花火を見上げた
1番大きな柳花火は、
さっきまで見ていた中でも1番きれいに見えた
……
あ…終わった、と周りから聞こえた
『一緒には、一発しか見れなかった…』
「別にいいじゃねぇか、
そんだけ価値ある花火だったってことで」
『…』
「ほら、ジンギスは花火全部見てたってよ、
いっちょ前にベンチに座りやがって」
斉藤はジンギスの頭を掴んでゆうひに渡した
『ちょっと、そんなひどい持ち方しないでよね!!
それに、こいつはまさきだって何回言ったらわかんのよ!!』
ゆうひはまさきを取り上げる
『…でも、ありがとう…
一緒に見てくれて…///』
「年に一度は見ときてぇからな…んじゃ、帰るか」
『…うん、バイバイ…』
「家まで送るって」
『え、いいの?』
「暇だしな」
ふたりは公園から出た