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刑事とJK
第19章 夏祭り




祭の日なのに、町中は静かだった





『…楽しかった』



「…まあまあだな」



そう言うと、
斉藤はゆうひの手を握った



えっ…?///




そのまま道を歩く




ダメ…心臓が…
めちゃくちゃドキドキしてるよ…///




斉藤は黙ったまま前を歩く




なんで…こんな急に、
手を繋いでくれるの…?///




「その格好は…似合っ…てる…し…///」




斉藤はゆうひとは反対を向いてしゃべった



手を握る力が強くなる





『…斉藤も、甚平着てほしかった…///』



「オレは着ねぇよ」




『じゃーまさきに着せとこっかな』



「こいつはジンギス!!」




むきになって斉藤はゆうひの方を向いた



「…ぁ……///」



『…?』




「何もねぇ…///」



オレ…今、何考えてんだ…?


















すげえ、キスしたい…とか…///














斉藤は繋いでいない方の手で自分の顔をひっぱたいた


ものすごく高い音が町中に木霊する


突然の斉藤の行動に、ゆうひは呆然とした


『ど、…どうしたの…?』



「ん、なんでもねぇ!!///」




ゆうひのマンションが見えてきた



一歩進むたびに寂しくなってくる










マンションの前まで来ると、
口を開いた



『それじゃ、ありがとうわざわざ///』


ゆうひはパッと手を放し、
少し間隔を空ける




「ああ、じゃあな…///」


『うん///』





ゆうひがエレベーターのボタンを押そうとしたとき


斉藤はその手を取った


『…っ///』




「あ…わりぃ、
あの…おやすみ///」




『うん、おやすみ///』




斉藤は名残惜しそうに手を放した






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