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刑事とJK
第19章 夏祭り

―――――――――――


ゆうひは部屋に入り、
浴衣のままベッドに座った



大きく息を吸う





『殺す気かあああーーー!!!///』



顔を手で覆い、思いっ切り後ろに倒れると
二回ほど身体が跳ねて
ベッドに沈んだ


その手を上に持ち上げて眺める



『手…繋いだ…///』



斉藤から、繋いでくれた…///




ゆうひはひとりでキャーキャーと騒いだ



そして一度落ち着いた



斉藤は、本当にあたしのことを
どう思ってるんだろ…?


あたしは別にあいつの彼女じゃない…


じゃあ何なの?って聞かれたら、
正直"他人"って答えるしかないし




でも…、例えどんな関係であったとしても…

側にいたい…


しゃべりたい…






触れたい…







ゆうひは自分の唇に触れた






はっ…、あたし今エロいこと考えた…!?


やだやだ…



ゆうひは起き上がり、
クマのぬいぐるみを棚に置いた



『お前は今日から、"ジンギスまさき"だぞ』




ゆうひは笑って、ジンギスまさきの頭を撫でた





――――――――――――





「…」




斉藤はソファーに横になっていた

ろくに頭も回らないまま、
時間だけが過ぎていく





キスしたいとか…何考えてたんだオレ…



オレはゆうひのことどう思ってんだ…?



明らかに言えることは、
村上を好きな気持ちとは違うってことだ



みんなが言うように、
ずっと側にいたい、抱きしめたい…、
これが好きって気持ちなんだろ?



確かにオレの村上に対する気持ちに"好き"は当てはまる



じゃあ、ゆうひは?





この"好き"に…

当てはまるっちゃあ、当てはまる…





でも、おんなじ"好き"なのに…


村上とゆうひで何かが決定的に違う…


何が…?















「なんだオレ…、好きって言っちまってるじゃねぇかよ…///」







今さらながら、斉藤は自分がゆうひに
想いを寄せてることを自覚した


ただ、その想いの中身である"好き"が、
どういう意味を取っているのか理解できないまま…







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