この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第23章 約束
斉藤は刑事課から外に出て来た
「わりぃ、待たせた」
『ううん、全然』
二人は並んで歩いた
ゆうひの足取りは軽く、
どこかスキップに近かった
「ご機嫌だな」
『だって嬉しいじゃん///』
「は?」
『あたし、ほんとに斉藤に
嫌われちゃったのかと思ってたから…
あたしのこと思ってひどく当たってくれたのかと思ったら、さ///』
「…前言ったじゃねぇか…///」
『何を?』
「…す…///」
『?』
「なんもねぇよ!!
…んだそのニヤニヤした顔は!!?」
『えー、だって斉藤の顔、
真っ赤なんだもん』
「赤くねぇ!!///」
と言いつつ、斉藤は腕で顔を隠した
ゆうひはその手を取った
「…///」
『んふ///』
ゆうひの部屋の前まで来た
「じゃあ、今日はこれでな」
『うん、ありがとう
…斉藤、ちょっとこれ見て』
「なんだ?」
斉藤はゆうひが手に持った
キーホルダーを覗き込んだ
ちゅっ
「!!///」
ゆうひは、少し背を屈めた斉藤のほっぺにキスした
「なっ…、騙したなこんにゃろっ…!!///」
斉藤はキスされた頬を押さえた
『へっへー、バカめ~』
部屋の中に逃げ込もうとするゆうひの腕を掴み、引っ張った
『ふぇっ!?』
斉藤はゆうひを壁にやり、キスを落とす
『…///』
ゆうひは斉藤の服を掴む
斉藤はゆうひの顔を手で包み込み、
ゆっくり唇を離した
「…約束は、ちゃんと守る」
『…わかってるよ///』