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刑事とJK
第24章 サプライズパーティー
しかし、いくら待っても斉藤は帰って来なかった
「…遅いなぁ、もう8時になっちまうぞ?」
「嘉山、一回電話しろ」
「あ、はい」
シゲは斉藤に電話した
《何だ?》
「先輩今何してるんすか?」
《書類整理だ》
「えっ…」
《なかなか終わんなくてなー…、
シゲ、お袋さん大丈夫だったか?》
「先輩っ…」
ひとりで仕事してたなんて…
しかも人を疑うことなく…
な、なんて純粋な人なんだ…!!
赤子のようだ…!!
「先輩、書類整理は明日僕が全部やりますから、
もう仕事切り上げてくださーい!!」
シゲは半泣きで言った
《え…ほんとか?
んじゃそろそろ帰るかな?》
「はい、はい、そうしてください!!
ではっ!!」
シゲはボタンを押した
「斉藤、何してたって?」
「残った仕事、ひとりで片付けてたって…
僕がついた嘘を完全に信じてましたあぁ~」
シゲは地面でおいおいと嘆いた
『と、とりあえず今から帰って来るんだし、
待ってようよ』
ゆうひはシゲの背中を撫でた
「うん、そうだね…
ありがとうゆうひちゃん」
―――――――――――
30分後
玄関のほうで物音が聞こえた
「帰って来た!!」
「電気消せー、スタンバイ!!」
小声で合図を送る
斉藤は鍵を開け、
部屋に入って来た
電気をつける
パチ
「ハッピーバースデー!!!!!」
パンパンとクラッカーが鳴り、
皆おめでとうと口々に言った
「えっお前ら…」
斉藤は呆然としている
真ん中には大きなケーキ
窓に掛かった画用紙は
"お誕生日おめでとう"と書いてある
斉藤はハッとなった
「今日…誰かの誕生日なのか!?」
…
「はぁ!!??」