この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第3章 遭遇
_________________________
また次の日だった
昨日はちょっと
刑事のやつ見直しちゃったよ
ああやって悪いやつぶちのめしてるのかなぁ?
本人が外見悪いやつだけどね(笑)
小犬とボールで遊んでいる間、
そんなことを考えていた
…そういえば、今日は来ないなぁ
いつもならとっくに来てる時間なのに…
あたしは公園を360°、ぐるっと回って見渡した
社会人だし、仕事が忙しいのかな?
…
…別に来てほしい訳じゃないけど!!!
全く!!!
そのとき、
公園一帯にパンパンという音が聞こえた
音の方を見ると、あたしと歳の変わらないくらいの男の子たちが
エアガンで遊んでいる
危ないし…
いい歳してやることがしょうもない!!
こういうときに限って刑事たちいないし…
役立たず〜!!
小犬は大きな音に震えている
『…大丈夫だよ?』
心配しないで
と、あたしはゆっくり小犬の頭を撫でた
その時、何かが近くの壁に勢いよく当たった
驚いて見てみると、
ビービー玉が落ちていた
『え…』
あいつらが撃ったの?
「あ、すいませーん」
男たちのうちのひとりが言った
すいませんって…
当たったらどうすんのよ
信じらんない
よく見ると、
エアガンを持った男は鳩を狙っていた
あたしはその光景に
息が止まりそうになった
突っ走ってそのエアガンを取り上げて
壊してやろうかと思った
幸い、鳩たちは驚いて
逃げて行ってしまったみたいだ
あたしは胸を撫で下ろした
…生きた心地がしない