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刑事とJK
第32章 いざ出陣

「で…家には言ったのか?
結婚のこと…」
斉藤が聞くと、
真理子はにこりと笑った
「もちろんまだよ
正貴もさ、一緒に行こうよ♪」
「絶対やだな」
二度とあんなとこ行くかよ
「もっとガツンと、
跡は継がないってこと伝えないと!!」
「跡?継がない?」
藤野はちんぷんかんぷんといった感じだった
「そう、跡継ぎ。
あたしと正貴の間では、
泰輔が斉藤家を継ぐことになってるの♪」
「へ???」
藤野はさらにわけがわからなくなってきた
まだこの件については
何も話を聞かされていないようだ
「まぁとりあえず、藤野、頑張れ」
「俺が斉藤家継ぎます!!
ってアピールしてね♪」
「へぇ???」
―――――――――――
「何でオレまで来なきゃなんねぇんだよ…」
ハンドルを握りながら、
斉藤はぶつぶつ呟いた
「この山、ダーリンは道知らないんだから
仕方ないでしょ?」
真理子は後ろから顔を出した
「お前が運転すりゃいいだろ!!」
「やーよ♪」
「斉藤、我慢してくれ」
「してくれ♪」
あーうぜー
斉藤、真理子、藤野を乗せた車は、
あの豪邸の前に到着した
「あー着いた~」
「ここが真理子の家!?
すっごいでかい!!」
二人は車から降りた
「そんじゃ、オレは帰るわ」
「何言ってんの、あんたも行くのよ」
真理子は、車を出そうとした斉藤を
引っ張り出した
「…何でオレが…」

