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刑事とJK
第33章 V S
「どうぞ」
本郷はゆうひを刑事課二課室へ入れた
斉藤たちの部屋よりも、
少しお高そうな雰囲気だ
『どうも…』
ゆうひはソファーに腰を下ろした
「で…、君はここに何か用かな?」
ギクッ
暗証番号教えてください
なんて口が裂けても言えない…
どうしようかなー…
『…何となく///』
ゆうひは少しもじもじして言った
ゆうひ流の色仕掛けである
「何となくって君ね、
大人をからかっちゃダメだよ?」
本郷はゆうひの近くまで歩いてきた
ゆうひはちらっと本郷を見る
『…だって///』
「…まったく」
本郷はやれやれといった感じで、
それでもさりげなくゆうひの隣に座った
かかったな、エロジジイ…!!
『…本郷…さん?』
「何で私の名前を…
あ、名札か」
本郷は自分の胸につけている名札を見た
『また、来てもいいですか?』
「今日は帰るのかい?」
『用事を思い出したんで…』
「そうかい…」
本郷はゆうひの手に触れた
『!!』
慌てて手を引っ込める
「…また、いつでもおいで」
『ありがとうございます…』
ゆうひは部屋から出て、
階段までゆっくり歩いた
階段の前まで来ると、
全速力で駆け降りて行った
あんのエロオヤジ~!!
殴ってやろうかああ!!
ゆうひは斉藤たちの部屋の扉を開けた
「トイレ、長かったな」
斉藤は言った
『道に迷ってたぁ』
斉藤のこのデリカシーの無さ!!
『じゃあ今日は帰るね、バイバイ』
ゆうひが軽く手を振ると、
斉藤はほほ笑んだ
「うまかったぞ、菓子パン」
『…ありがと///』
斉藤、
それは、ワッフルって言うんだよ