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刑事とJK
第33章 V S
―――――――――――
中からの声が聞こえなくなった
斉藤は不思議に思って、
そっと扉を開けた
すると、ゆうひも本郷もいなかった
「…どこに…」
キョロキョロと辺りを見て
斉藤は分厚い扉があることに気づいた
ノブを回そうとするが、
鍵が掛かっていてピクリトも動かない
耳を当てて、
声が聞こえるか試してみた
そして斉藤の耳に入って来た声は、
ゆうひの悲鳴だった
斉藤は言葉を失ったまま部屋を飛び出した
―――――――――――
『いやっ、やめて…!!!』
「本当にそう思っているのかい?
金が欲しいならあげるよ
いくら欲しい?」
本郷はゆうひを隅へ追い詰め、手を掴む
『そんなのいらない!!
放して…!!』
必死に抵抗するが、
男の力には敵わない
本郷は無理矢理ゆうひを後ろに向かせ、
服の中に手を忍ばせた
『やっ…ん!!!』
本郷はゆうひの胸を指で遊ばせはじめる
「反応、いいね」
本郷は耳元で囁く
ゆうひは思い切り頭を後ろに当て、
本郷に頭突きした
「あがっ…!!」
本郷の腕が緩み、
ゆうひはその場から離れて扉の方へ走った
しかし鍵を開けようとした瞬間に、
本郷に掴まれて倒される
『いっ…!!』
背中を床に強く打った
全身に激痛が走る
「大人しくしとけばいいものを…!!!」
何かとても
大きな衝撃がゆうひの頬を打った
頭が揺れ、
一瞬焦点も定まらなくなった
じーんと後になって痛みが出て来る
本郷を見ると、
その拳は強く握られている
『…殴った…?』
ジンジンと痛みが増して来る
「そうだな」
本郷はバッとゆうひのスカートをめくり上げた
『やあっ!!!』
ゆうひはそれを隠そうとするが、
本郷はそんなゆうひにお構いなしに、また頬を打った
『あぅうっ…!!!』
痛い…
最低だ…
こいつ最低だ…
ゆうひはもう抵抗出来なかった
自分の頬が受けた痛みが、
これ以上抵抗するなと叫んでいるようだ