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刑事とJK
第34章 遊園地デート
日曜ともあって、
遊園地の駐車場はいっぱいいっぱいだった
「停められんのかな…」
『どうだろ?』
係員の誘導に従い
駐車場内でゆっくり車を走らせる
『あそこにあった!!』
「よっしゃ、いい場所じゃねぇか」
と、一つポカンと空いていたので
そこに車を入れようとした
すると向かい側からもう一台の車が、
その場所を狙って進んできた
「うわっ、させるかよ…!!」
斉藤はアクセルを思いっきり踏んだ
車は一気に加速する
『ちょっ…そんな危なっ…!!』
勢いよくハンドルを切り、
車体はスピンする
『ちょっちょっ…!!!』
ギアをガチャガチャっと変えバックで空きスペースに入り、
ブレーキをキキッとかけた
そこでようやく車は止まった
向かいから来た車の運転手も
唖然としている
「よし」
『よしじゃないっ!!
あんたなんつー運転してんのよ!!』
「こんなもん、取ったもん勝ちじゃねぇか」
『こっちは寿命縮んだっつの!!』
「へえへえ、下りますよゆうひ殿」
斉藤は車から下りた
続いてゆうひも下りる
季節は11月に入ったところで、
暑すぎず寒すぎず、快適な気温だった
遠くからはジェットコースターのゴオオオという音と、
それに乗っている人の悲鳴が聞こえてくる
ここからは観覧車もよく見えた
『ああー楽しみっ』
「オレも、久しぶりだなぁ」
ゆうひは斉藤と手を繋いだ
「なぁーんだよ…///」
『何にも///』
斉藤の顔を見て
フニャっと笑った