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刑事とJK
第34章 遊園地デート
―――――――――――
『じゃあ次は、コーヒーカップ!!』
ゆうひはだいぶ絶叫系にも馴れてきて、
テンションが上がって来ていた
「おう」
しかし、斉藤は少し疲れてきていた
二人はコーヒーカップの中に座った
「やっとマッタリしたもんに乗れたなー」
斉藤はフゥと一息ついた
『何言ってんの?』
「は?」
『コーヒーカップは回してなんぼでしょう』
ゆうひは、それはそれは楽しそうな顔をした
「…」
〈それではレッツローリング!!!〉
コーヒーカップが動き出し、
ゆうひは手前のハンドルを握った
『いきま~す』
ゆうひはそのまま、
ごいごいとハンドルを回していった
回転速度が上がっていく
「…あんま回すと、酔うからよ…」
『大丈夫!!』
さらに早く回転していく
「お、い、…んな回すな…」
一秒ごとに同じ景色が見える
おそらく、ゆうひと斉藤のコーヒーカップが
一番速く回っていた
________
ようやくコーヒーカップは止まった
『ああ楽しかったー!!
ねぇ斉藤!!』
「…話し掛けんな…」
斉藤はつらそうに上を向きながら、
ふらふらと出ていった
二人は一旦ベンチに腰を下ろした
『治った?』
「気分わりぃ…」
前屈みになる斉藤の背中を、
ゆうひは優しくさすった
『張り切りすぎちゃった、ごめんね』
「張り切りすぎにも程があんだろ…」
『えへへ~///』