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刑事とJK
第36章 村上





「シゲ…、あれ見えるか?」



「へ?
あー…あの女の人ですか?」




斉藤とシゲは
仕事で隣町まで出かけていた



その帰り道、車に向かう道中で、
一人の女が橋の上で立っているのが見えた






「…様子が…おかしい…」




斉藤は眉間にシワを寄せた





「そうですね…
まるで自殺するみたい…え?」




ふたりはお互いの顔を見合わせた




自殺!?



女の足元には靴が並べられている

橋の下は深い川だ





「…やべぇな」





斉藤は走り出した



雑草がすき放題に伸びた
急な坂道を一気に下っていく




女はそんな斉藤には気付かず、
フッと橋から飛び降りた





ドボンッ





「ああっ!!」



シゲは大慌てで走り、
橋の上から下を除き込んだ





女の体は水中にブクブクと沈んでいく


濁った水は
その姿をすぐに隠しにかかる



斉藤は川岸から飛び込んだ


潜って女を抱き抱え、
水中から顔を出してプハっと息を吸った





「さ、さすが先輩!!」




斉藤は女を岸に上げ、
自分も上がった





「ゲホッ、ゲホッ…!!」



女は大きく咳込んで水を吐いた




「ったく…」



「…あ、あたし…」



女はキョロキョロとして斉藤の顔を見た




そして、


斉藤は言葉を失った






「あ…」








その女の顔は、

村上にそっくりだったのだ







斉藤はしゃがみ込んで、女の顔をよく見た



似過ぎている…





「あんた…名前は…?」




「…村上…」



斉藤は目を見開いた



「村上だと!?」



「村上…飛鳥(アスカ)…」



斉藤は息を吐いた





飛鳥…


オレの知っている村上は、
下の名前が弥生だ…



まさか…





「あんた…双子だったりするか?」



女は口をポカンと開けた



「姉を、知ってるの…?」



「…ああ…」





斉藤は顔を歪めた



まさか、村上に双子の妹がいたとはな…









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