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刑事とJK
第36章 村上




するとシゲが下りてきた



「だ、大丈夫ですか!?」



村上飛鳥は黙った



「こいつ、刑事課に運んでやれ」




斉藤がそう言うと、
飛鳥は斉藤を見上げた






「…あなたも…刑事なの…?」





「その顔で…見んな…」






斉藤は立ち上がった


しかし飛鳥は斉藤の服を引っ張る




「弥生と、…姉とどういう関係なの!?」



「話は後でだ」



斉藤は手を払い、
ドボドボのまま上にのぼっていった







―――――――――――








刑事課室に飛鳥を連れて入ると、
若い刑事を除いたほとんどが驚いた




「む…村上…!?」



「嘘だろ…?
村上さんじゃないか…」




部屋の中は一気にざわめき始める




「入りな」



斉藤は自分の仕事部屋に飛鳥を入れる



「…」



少し警戒しながら、
飛鳥は部屋に入った


シゲが用意したイスに座り、
出されたココアを飲んだ







「何で…自殺なんかしようとしたんだ?」



斉藤は飛鳥の前に座り、尋ねた




「…」



「…、答えたくなきゃ、別に聞かねぇよ」





「…付き合ってた男に、捨てられたの」





飛鳥はボソボソと話した





「…それだけでか?」






「あの人は、あたしの全てだった…
時間も、お金も、全部捧げた…
でも…他の女つくって、あたしはポイされちゃった…ははは…」





苦しそうに笑う飛鳥


その手は強く握られていた




「…そんな男のために、
命捨てるなんざもったいねぇだろ」





「だってさぁ、刑事さん
あたしにはもう何も残ってないんだよ?
家族も友達も、誰もいないんだよ?」



あくまでその顔は笑っていた





「…」



いつの日かの
ゆうひみたいなこと言いやがって…





「正直さ、迷惑なんだけど。
せっかく決心して落ちたのに、
なに勝手に助けてくれちゃってんの?」



「ちょっ…そんな言い方ないでしょう!!」




シゲは少し怒ってしまった


飛鳥はそれを黙って流す





「でも、…まあいいわ
それで、刑事さんは姉を知ってるのよね?」






飛鳥は斉藤を見つめる



村上と同じ顔で












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