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刑事とJK
第36章 村上
『何でもない…』
「嘘つけ」
『…ほんとだし』
「…な、言いたいことあったら言ってみ」
斉藤はゆうひの背中を優しく撫でた
それが勝手に、
ゆうひの口を開けさせる
『…村上、飛鳥さん…
だったっけ…?』
「ああ」
『好きになったり、した…?』
ゆうひは目だけを斉藤に向けた
そのじれったい感じが、
なんとも可愛らしい
「…ヤキモチ?」
『違ーう!!
ヤキモチなんかしてない!!
全然してない!!///』
ゆうひは斉藤の腕をバシバシ叩いた
その手はそのまま
その服を掴む
『なんか…嫌なの…
斉藤がああやって、
他の女の人と一緒に…いるの…』
「それをヤキモチって言うんだよ」
『ヤキモチなんかじゃ…ないもん…』
「はいはい」
斉藤は、グッとゆうひの肩を掴んで自分に引き寄せた
『…///』
ゆうひは斉藤にもたれかかる
「心配なんざ、すんな。
おめぇはオレがいねぇと、
ほんとダメになっちまうんだな」
『うるさいぃ』
その日は遅くまで一緒にいた
ゆうひは、この時間を大切に…大切にした