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刑事とJK
第45章 謎のおじさん
「あ!!!」
藤野が大声を出した
「どうした?」
「俺も、あの顔は新聞で見たぞ!?
その時の名前は確か…
染谷(ソメヤ)じゃなかったか!?」
南は手を叩いた
「そう、それだ!!!」
「…染谷?
もし、それがマジの話なら…」
「ああ、やばいな…」
この会話の中に、
ひとり入れてなかったのはシゲだった
「え…染谷って誰ですか?」
南が話し出す
「もう、10年くらい前だ…
一時すごく有名になって、
これでもかってほどメディアに取り上げられた人物だ」
斉藤が続けた
「確か、IQ220の天才大学教授じゃなかったか?」
「IQ220!!??」
シゲは目を開いた
「そういう記事で取り上げられてたな」
「さっきの容姿じゃ
想像もつかないけど…」
…そんな奴が、なんでゆうひのことを気にかけて…?
――――――――――
斉藤とゆうひは、
今日は公園で会うことが出来た
「小汚ぇオッサン見なかったか?」
斉藤はゆうひに尋ねた
『小汚い?
あ、見たよ』
「そうか…」
『何でそのこと知ってるの?』
「いや、この前…」
「僕が教えたんだよ」
後ろから二人の間に顔を出したのは岩崎だった
『ぎゃああ!!』
「出やがったな!?」
岩崎は腰に手を当てた
「なんだい君たちそのリアクションは…
僕はモンスターか!!」
岩崎は斉藤の胸にビシッとつっこんだ
「…」
『…』
「ハッハッハ、ジョークジョーク。
やあ、お二人さん久しぶり」
『な、謎のおじさん…』
ゆうひは後ずさった
「こいつは岩崎っつーんだ」
「ちょっと斉藤君、言わないでよ…
神秘的なイメージが崩れちゃうじゃないか…」
オッサンに神秘的もクソもねぇ