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刑事とJK
第45章 謎のおじさん
「で、何か用か?」
「用というのも大したことじゃないよ」
岩崎は膝をついた
「食べ物をください…!!」
またかよ!!
―――――――――――
斉藤宅にて…
「ああ…ほんとおいしかった…。
ゆうひちゃんは料理が上手いね」
『ふふ、ありがとうおじさん』
ゆうひは使い終わった食器を洗いはじめた
その姿を嬉しそうに見る岩崎
「おい、オッサン」
「ん~?」
斉藤は小声で言った
「あんた…染谷じゃねぇの?」
「……
染谷って、何それ、食えるの?」
「IQ220の天才の名前だよ」
「すごい数だね、220って」
「ほんとびっくりしたよ…
まさかこんなところで会えるとはな…」
岩崎はクスクスと笑った
「ハッハッハー、ゆうひちゃん、
君の彼氏は冗談きついよ~!!!」
『何言ったの?斉藤ー』
「…こいつは染谷っつー…」
と、言いかけた瞬間、
岩崎は斉藤の口を押さえた
「ふがっ」
「何でもないよゆうひちゃん!!」
『そーですかあ?』
ゆうひは背中を向けたまま言った
斉藤は岩崎の手を思い切りどけた
その瞬間に、
岩崎の懐から何かが落ちた
「あっ…」
斉藤はすかさずそれを拾い上げた
見ると、
それはペンダントだった
地面に落ちた衝撃でペンダントの蓋が開き、
そこには写真が入っていた
写真に写っていたのは、
若い女と5、6才の少女
「何だ…?」
「斉藤君、返しておくれよ」
岩崎が手を伸ばすが、
斉藤はその手を退けて写真を見る
「…この顔、どっかで…」
「終わり終わり!!」
岩崎はパッとペンダントを取り上げた
「斉藤君、ダメだよ
プライバシーの侵害だよ」
それをまた懐にしまった