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刑事とJK
第46章 点を結ぶと
―――――――――――
その後、雪乃は女の子を出産した
その時の啓太の喜びようは、
半端ではなかった
「はいはーいパパですよ~、
わかるかなーゆうひちゃん///」
啓太は"ゆうひ"という名の赤ん坊に
小さく手を振る
「"ゆうひ"?」
雪乃は首を傾げた
「うん。
病院に来る間に見た夕日がね、
スッゴくきれいだったんだよ」
啓太が指を差し出すと、
赤ん坊はキュッとその指を握った
「だからこの子は…ゆうひ」
小さな小さな手…
ずっと守っていってやろう
何よりも、ゆうひを…
「家族が、三人になったわね///」
「すごく…僕は幸せだよ///」
―――――――――――
「おとぅしゃん」
ゆうひはその辺を駆け回った
「おとぅしゃん」
「はいはい、ゆうひどうした?」
啓太はしゃがんで
ゆうひと目線を同じくした
「おとぅしゃん、えへへへっ」
わけもなく笑い出して、
啓太の懐に飛び込んでくる
「うわー、やられた~」
啓太は後ろに倒れた
「うひひひひ、おとぅしゃんっ」
ゆうひは啓太の上に登ってくる
そこに、洗濯物を干し終えた雪乃が来た
「わあゆうひ、強いねー。
お父さんやられちゃってるよ?
ようし、最後の一撃だっ」
雪乃も、ゆうひと一緒に啓太の上に被さった
「きゃばぶぅっ、おかぁしゃん、えへへへへっ」
「ぐえー、お母さんが1番強い…」
「ま、啓太さんったら」
啓太は雪乃とゆうひの顔を見た
この笑顔が大好きで大好きで、
仕方なかった