この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
刑事とJK
第46章 点を結ぶと



―――――――――――



「そんな…感じだよ。
満足してくれたかな?斉藤君」



啓太…いや、岩崎は
にこりと笑って斉藤を見た





「…言ってやれよ」



斉藤は呟いた




「父親だって、言ってやれよ」





岩崎は顔を横に振る





「いいや、言わない」





そして立ち上がった




「僕はねー斉藤君、
田舎に住もうと思うんだ」




「…」





「今までどこかで、
ゆうひに会いたいなと思ってフラフラしてたけど
会ってみると元気そうで良かったよ
大きくなってた…立派に、成長してた…」



岩崎は目を潤ませた




「だから、一人でひっそりと…暮らす決心はついた」




「ゆうひのマンションに寄ったのは、
会いたかったからか?」




「"丹羽"って名前をたまたま見つけたから…
偶然寄ったんだ。
まさかゆうひだとは思ってなかったよ…」




「…そうか」




斉藤は俯いた




「田舎への電車の切符はもう買ってある…
実は、もう明日に出発するんだ…」




そう、だから最後に



ほんとに最後に



もう一度だけゆうひのもとに寄ったんだよ




父親としてではなく、



謎のおじさん、岩崎としてね…





「斉藤君…
ゆうひを、幸せにしてやっておくれな」




「…」





岩崎の顔はどこか清々しかった


しかし、なぜそんな表情をここにきて出来るのか…


斉藤には理解出来なかった













/1153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ