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刑事とJK
第47章 ラブラブカップルNo.1決定戦
お姫様だっこをし続けているのは、
これで斉藤と南だけになった
「ゆうひ…」
『何?』
斉藤は小声でしゃべった
「疲れたし、ちゃんとしがみついとけよ?」
『は?どういう…』
斉藤はいきなり腕の力を抜いた
『ちょっと…!!』
ゆうひは必死に斉藤にしがみつく
「はあー、楽ー」
はたから見たら、
斉藤がゆうひをだっこしているように見えるが、
今の斉藤の手は
ゆうひの体に添えてあるだけだ
『斉藤っ、早く持ってよっ』
周りに聞こえないくらいの声量で
ゆうひは叫ぶ
「もうちょい休憩」
…腹筋が、プルプルする…!!
斉藤っ早くー!!
「よし、復活」
『はあっ』
斉藤はまたゆうひの体を支えた
『えら…』
ハアっと息を吐く
「んじゃ、邪魔しに行くか」
『へ?』
斉藤はゆうひを抱えたまま、
南の方に近寄った
と思った瞬間、
斉藤は南の足を蹴った
「いてっ、斉藤お前!!」
「てめぇはさっさと脱落しろ、って、いだっ!!」
南は斉藤を蹴り返した
「何すんだコラ!!」
「お前が先に蹴ってきたんだろ!!」
『斉藤、それはずるいんじゃ…』
「南も、ちょっとのことですぐ怒らないの!!」
ゆうひと飛鳥が止めようとするが、
二人は聞いていない
蹴り合が始まった
「うらうら!!」
「んの野郎!!」
ゆうひと飛鳥はため息をついた
〈おお…まさに勝負ってかんじですね〉
止めろよ司会者!!
10分後、斉藤と南は同時に腰をついた
「ぜぇ…ぜぇ…ああちくしょう!!」
「同時とか、ありえねー!!」
〈…じゃあ、両者に50Pずつ差し上げましょうか
お疲れ様です!!
二回戦終了~!!〉
『ったく…』
「もう…」