この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
刑事とJK
第51章 さよなら





『…』


ゆうひは唇を噛んだ



突然の斉藤の告白に
言葉が出ない




「…だから…
あのよぉ…」




『明後日…
もう、行っちゃうって…』



喉が締め付けられる




『会えなくなるって…
そんなの…』




「で、でも別に、一生会えなくなるわけじゃねぇし…」





『あたしは嫌だよ!!!』




ゆうひは立ち上がった




『会えなくなるなんて…
絶対ダメ…
あたし…生きていけないよ』





「生きていけないって…
さすがにオーバーじゃねぇ?」



ははは
と笑う斉藤に、ゆうひは思わず手が出た



パンッ!!



と、頬を打つ音が辺りに響く




「…」



斉藤は茫然として、打たれた頬に手を置いた




ゆうひは息を切らす






『何でそんなに…余裕ぶっこいてられんのよ…
あたしは…
冗談なんてこれっぽっちも言ってない!!』






「…ゆうひ…」




『約束したじゃん…

あたしを守ってくれるって…
ここで会ってやるって…

約束したじゃんかあ!!!』





「…」




斉藤が抱きしめようと手を伸ばすと


ゆうひはその手を払いのけた





『やだ…
抱きしめたら、
いつもいい子になるようなあたしじゃない…』






…あたし、何言ってんだろ…?






「っ…」





『やめてよ
異動なんてしないでよ…』




…あたし…何言って…





『斉藤の…馬鹿!!』





あたし…馬鹿






ゆうひは走って行った



斉藤の方を振り返るなんて出来ない


出来るわけがない






あんなに…





あんなにつらそうな斉藤の顔を…



これ以上見てたら



あたしが泣いてしまう
















/1153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ