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刑事とJK
第51章 さよなら




『斉藤の馬鹿!!!
あたしの馬鹿あああああ!!!!!』




ゆうひは布団に顔を埋めて叫んだ





どうして


あたしって、いつもいつもこうなんだろう








よく考えてみれば


こんなの


あたしがただ我が儘なだけなんだ…







斉藤は、刑事っていう立派な仕事に就いていて



そのことに関して口を出す権利なんて…




あたしにはないのに…






個人的な理由で

会えなくなるのが嫌だからって



"異動なんてやめて"




だなんて…




勝手過ぎた










…でも








『会えなくなったら…ほんとに死んじゃう…』







顔を上げると



布団は涙でびしょびしょになっていた




自分泣いてる…


と考えると、余計に涙が溢れる





右の手の平…



痛い









斉藤を…叩いちゃった



何で?




叩かれるのは



あたしの方なのに





何であたし…

斉藤を叩いちゃったのかなぁ?











明後日に出発…



この町を、斉藤は出ていくんだ





そうなったこの町は



あたしには一体何色に映るんだろう












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