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刑事とJK
第53章 新米刑事〜シゲ VS コン〜
―――――――――――
それから5日が経った
この5日間はさっきみたいに、
シゲとコンの張り合いが続いていた
斉藤も、さすがに馴れてきた
と言うより、
二人の張り合いに関わるのがめんどくさすぎて
最近は、二人の前では
あまりしゃべらないようにしていた
シゲのイライラは、
もちろん溜まっていた
そんなある時
「もう限界!!!
何なんだあんた!!!
先輩にこびっていい面するなよ!!!」
「こびっ売ってんのはそっちだろ!!
斉藤先輩がおれの方が頼りにしてるからって、
ひがむのも大概にしてくれ!!!」
食堂のテーブルを挟んでの睨み合い
ことの発端は、
斉藤のためにまんじゅうを買うにあたって
つぶあん
か
こしあん
か、どちらが斉藤が好きか、
ということで口論になったのだ
斉藤はどっちも食べるし、
さして好き嫌いはないので
どっちでも良かったのだが…
「斉藤先輩は絶対つぶあん派だ!!」
「いーや、先輩はこしあん派だね!!」
デコがくっつくまで睨み合う
周りも、面白そうにそれを見ていた
藤野は斉藤の腕を突いた
「よ、モテ男」
「別に嬉しかねぇー」
斉藤はラーメンを啜った
ここでコンが言い張った
「じゃあ、どっちが斉藤先輩に相応しい後輩か…
白黒ハッキリさせよう!!」
「望むところだ!!
あんたみたいな新米に、
負ける気がしないな!!」
シゲはその提案に乗った
「斉藤、確か前にもこういうことあったな
真理子と津森がやってたっけ?」
「…勝手にしてくれー」