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刑事とJK
第53章 新米刑事〜シゲ VS コン〜
すると藤野は、ちょうどいいや、という感じで
二人に聞こえるように斉藤に話し掛けた
「そういえば、飼い猫探しの届け出が7件来てるんだ。
斉藤、受け持ってくれないか?」
「飼い猫なんざ、
そのうち戻ってくんだろーが…」
「「その猫、おれ・僕が探します!!!」」
シゲとコンは身を乗り出して来た
しめしめ、と藤野は続けた
「じゃあ、よりたくさん猫を探した方が
斉藤の後輩に相応しいってことで。
期限は今から2日後までな」
と、言うや否や、
二人は全力で走って行った
「…お前の後輩、すごいな…」
「どっちか片方やるよ」
斉藤はスープまで飲み干した
―――――――――――
「猫ー!!!どこだ猫ー!!!」
――――
「出てきたらキャットフード買ってあげるよー!!!」
二人はそれぞれ別々で、
町中を駆け回った
「いたー!!猫ー!!」
――――
「発見ー!!!」
町中で見つけた猫は、
手当たり次第に掻っ攫っていった
猫を入れるためのケージに、
何匹も何匹も詰めていく
ケージが猫で溢れ返ると、
一旦刑事課に引き返し
猫たちを、もっと大きなケージに入れ
また町中を駆け回った
そんな作業を、シゲとコンはまる二日やってのけた