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刑事とJK
第56章 夢
――――――――――――
「そういえば先輩、
最近はあんまり公園に行きませんよね?」
「ああ、まあな」
斉藤はコーヒーを一口飲んだ
「ゆうひちゃんとケンカでもしたんですか?」
「いーや」
缶を机の上に置き、
どこを見るでもなく言った
「なんか、勉強するんだと」
「へー…
先輩、寂しいんじゃないですか?」
「別に」
「強がっちゃって」
斉藤はシゲに向かってペンを投げつけた
「何するんすかー!?」
「るっせぇ!!」
…あいつが何かに打ち込んでんのを
邪魔したくねぇからな
―――――――――――
『う~、疲れた~』
ゆうひは座ったまま伸びをした
しかし、
後ろに反りすぎて椅子ごと倒れた
『ぎゃあっ!!』
…
起き上がれない
毎日毎日、
益田さんに貰った本を読みまくる
バイトの時間以外は
本読みに明け暮れた
知識はついてきた気がする
でもまだまだ
ってか、どれくらい知識をつけたら
施設に行こうか?
『うーん…』
よし、預けた犬を見に行くっていう口実で
一回行こう!!
ゆうひは次の日、
動物保護施設に向かった