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刑事とJK
第56章 夢





『こんにちは!!』



「あ、…ゆうひさん?」



益田は、事務室の扉を開けたゆうひを見た



「就職先探しですか?」



『えーっと…
それもあるんですけど…
あの、犬は…?』




「ああ、あの子なら
飼い主が見つかりました」



益田は笑顔で答えた



『本当ですか!?』



「少し前に、届け出があって。
ちゃんと飼い主に引き取られていきましたよ?」




『…』




…捨てられたわけじゃ、なかったんだね



良かったね




良かったね…





『…良かったです
本当に…』



「あらあら、ゆうひさんが泣くようなことでもないですよ?」



『だって…』



ゆうひは鼻を啜った















―――――――――――







『斉藤!!』



久しぶりに公園に行くと、
ゆうひが飛びついてきた



「よ、元気か?」



『うん!!
ねぇ、聞いて聞いて!!』



ゆうひは斉藤の手を引っ張り、
ベンチに座らせた




「なんだよ、いいことでもあったのか?」




『えへへ~
実はさ、仕事見つかったよ!!』



「マジか!?
やったじゃねぇか」



斉藤は手の平を広げた



ゆうひはそこにハイタッチする



「で、仕事って?」




『この前行った、動物保護施設の社員!!
社員っていうか、飼育員みたいなもんだけど』



「象?」



『違う違う、犬』




二人は笑った







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