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刑事とJK
第56章 夢
―――――――――――
『―――ハッピバースデー ディア 斉藤~
ハッピバースデー トゥー ユ~♪』
斉藤はショートケーキに刺さった
一本のろうそくを吹き消した
『イエーィ!!』
ゆうひはパチパチと手を叩く
「28とか、マジでオッサンだな…」
『そうかな?
でも、オッサンでも好きだよ///』
ゆうひは斉藤の肩にもたれ掛かった
「…///
オレも、ゆうひがオバサンになっても…うん」
『"うん"ってあんた…
"好きだぞ"って言ってよねー
それに、あたしはまだまだ女の子ですー』
「へぇへぇ」
『その言い方ムカつく。
せっかくプレゼント買ってあげたのに
もうあーげない』
「え、くれよ」
『どうしよっかなー?』
「くれって」
『…どうしても?』
「良いもんなんだろ?」
『…』
「何で黙んだよ?」
『…斉藤が、喜んでくれるか…わかんない』
声のトーンが落ちた
そんなゆうひの頭にキスしてやる
「おめぇが選んでくれたもんなら、
全部喜んでやる」
『///
じゃあ、ちょっと待ってね』
ゆうひは鞄からゴソゴソと何かを取り出した
『…はい』
斉藤に渡したものは、
手の平に乗るくらいの小さい袋
「開けていいか?」
『うん』
斉藤は袋の口を開けた