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刑事とJK
第8章 看病
pm9時
「…んん」
『あ、起きた?』
斉藤は顔を横向けて部屋を見渡した
「…寝てた…悪い」
『病人は寝てろ』
ゆうひは笑って、
手に持っていたタオルを絞った
「…腹減った」
『一応作ったけど…冷めちゃったし、
あっためるね』
「そのままでいい…」
斉藤は上体を起こそうとした
ゆうひは背中を支えて
それを手伝う
上を起こすと斉藤の頭は
カクンカクンと揺れた
まだフラフラが治ってないようだ
ゆうひは料理を持ってベッドに座った
『自分で食べる?』
尋ねると、
斉藤は口を開けた
ゆうひは苦笑し、
スプーンでおかゆをすくって斉藤の口に運んだ
斉藤はゆっくり噛んで、うんうんと頷き
「…うめぇ」
と言った
『ほ、ほんと?』
嬉しそうなゆうひを見て、
つい笑みがこぼれる
「…まぁまぁだけどな」
『はあ?どっちよ』
ゆっくりだが
斉藤はおかゆを食べ進めた
そして長い時間をかけて
皿は空になった