この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第8章 看病
食器を側に置くと、
ゆうひは思い立ったように言った
『熱出したときは水分補給しないと…
たしか近くにコンビニあったよね、
スポーツドリンク買ってくる』
立ち上がろうとしたとき、
斉藤はゆうひの腕を掴んだ
『えっ…』
そしてゆうひを引き寄せ、
抱きしめた
『斉藤…!?///』
突然のことに、ゆうひの中では
一種のパニックさえ起こった
斉藤の熱い息は首にかかり、
上が裸なので全身の体温が直接伝わってくる
シップと汗と、斉藤の匂いが嗅覚を刺激する
『斉藤…あの、放して…』
「やだ…」
『飲み物買いに行かなきゃ…』
「行くな…」
―――――///
行くなって…斉藤、あたしどうしたら…
「…」
『?///』
「Zoooo…Zoooo…」
寝てるんかい!!
この体制のまま斉藤は寝てしまったため、
ゆうひは身動きが取れなかった
仕方なく、ゆうひは斉藤ごと
ゆっくり前に倒れることにした
そうしたら
斉藤の腕も離れるかと
そう思ったからだ
しかし倒れても
ゆうひを抱きしめる腕は離れない
今、ゆうひは斉藤の上に重なって
抱きしめられている状態になってしまった
『く…るし…』
斉藤の腕は断固として離れなかった