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刑事とJK
第64章 新婚旅行
ふいに
斉藤はキスしたくなった
この景色のせいかなんなのか、
よくわからないが…
「ゆうひ…///」
『?』
斉藤はゆうひの手を握った、と思った瞬間…
『ああああああ!!!!』
ゆうひが突然叫びだしたので、
斉藤は驚いて手を離した
離したゆうひの手は、
そのまま甲板の手すりを握る
『見て斉藤!!
イルカ!!』
「え?」
斉藤も、海を見た
船と一緒に、
イルカが5、6匹泳いでいたのだ
「生初めて見た!!」
『すごいすごい!!
写真撮ろっ!!』
ゆうひと同じように、
斉藤もついつい興奮してしまった
なんて自由に泳ぐんだろう
そう感じた
「すごいわよ、見て、明さん(アキラ)!!」
「ほんとだ!!
イルカだ、百恵(モモエ)は見たことある?」
「水族館くらいっ」
他の新婚さんも、
甲板に出て来ていた
斉藤たちと、そのカップルとの目が合ったので
改めて挨拶する
「どうもこんにちは、
新婚旅行楽しみましょうね」
向こうの男性の方が話し掛けてきた
「ああ、そうっすね」
『あたし斉藤ゆうひっていいます、
こっちは斉藤正貴で…。よろしくお願いしますっ』
ゆうひは自分から自己紹介した
自分を"斉藤"と自己紹介するのは初めてで
少し照れた
「私は細川百恵(ホソカワ モモエ)で、
こっちは夫の細川明(ホソカワ アキラ)です
仲良くしましょうね」
細川百恵は人の良さそうな女性だった
落ち着いた感じの細川明と、
お似合いの夫婦だ