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刑事とJK
第65章 トムおじさんの正体





斉藤、細川明、トムの三人は、
三宅武志の遺体を宴の場から少し離れた、
いくぶん涼しい場所に移動させた






「武志…武志ぃ…」




『…』





ゆうひは泣きつづける舞のそばにいてやった


ただ、何と声をかければいいか
わからなかったが…







三人が帰って来ると、
まず細川明が口を開いた





「三宅さんの背中には、
包丁が刺さっていました…」




それを聞いたアンソニーは驚いた





「ワタシノ包丁、
昨日カラ1本アリマセンデシタ!!」





「…誰かが盗んで、
それを凶器にしたんでしょうかねー?」



トムは髭を撫でながら言う






「それから、三宅の顔には殴られた跡があった。
喧嘩からの殺害だったかもしれねぇ」





と、斉藤が言うと、
トムが口を挟んだ





「あ、それは私が殴りました~」



「え!!??」





「安心してくださーい、殴りはしましたが、
殺してはいませんよ」





「仮にも、こっちは客であなたはガイドでしょう!?
手をあげるなんて…信じられないわ!!
勢いあなたが殺しちゃったんじゃないの?」



細川百恵はトムを非難した


しかしゆうひは言った




『トムさんの言ってることは本当です!!
あたし、その場にいましたもん!!』




「…何でゆうひが?」




『それは…』




…言いたくない



舞さんの前で


斉藤の前で…



















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