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刑事とJK
第65章 トムおじさんの正体





「ゆうひさんが三宅さんに襲われてたんで、
私が止めに入ったんでーす」



トムさん、ズバッと言わないでー!!




「三宅さんが!?」

「それ本当か、ゆうひ!!?」





斉藤は戸惑いを隠せない




『ほんと…でも、
すぐにトムさんが助けてくれたから…』




「…」




自分が知らない間に、
またゆうひが危ない目にあったと思うと



ふがいなくて仕方なかった





「じゃあ…武志を殺したのは
あんたじゃないの…?」





舞はゆうひを睨みつけた





『あ、あたしそんなこと絶対しません!!』



「そうだ、ゆうひはずっと
オレと一緒にいた…!!」




「ヤった後で、斉藤さんが寝静まったのを見て
夜中にこっそり抜け出したとも考えられるじゃん!!」



「ゆうひは絶対人殺しなんざしねぇよ!!!」



斉藤は舞に向かって怒鳴った




「…あたしも…
それくらい想ってくれる男が欲しかった…」




舞は声を震わせ、
走ってペンションの中に入ってしまった





「…」




「…動機があるのは、
トムさんかゆうひさんってことですね…」




細川明は呟いた



『だからあたしは…!!』



「動機の話です!!
まだあなた方の犯行だとは言ってませんよ」



「明さん…そんな言い方…」




「…朝から、疲れた
僕はペンションに戻ります」





細川明は自分の宿へ戻った



百恵は申し訳なさそうに、
ペコッとお辞儀して、
明の後をついていった










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