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刑事とJK
第66章 刑事始動
『あ、斉藤っ』
ゆうひは斉藤が中から出て来たので、
立ち上がった
「あと、二人残ってたな」
『え…?』
「長谷川さんと、ゆうひ」
『あ…』
"全員を疑ってかかれ"って、
そういうことか…
「…オレは、お前がやったとは
全然思ってねぇ…でも…」
『斉藤は刑事だもん、仕方ないよ』
「…わりぃ…」
『謝んないでよ
…話せばいいんだよね。
あたしは昨日、多分10:30くらいに
三宅さんと海に行ったかな』
「そのあと、11時過ぎにオレと出会ったな」
『うん。それからは、ずっと斉藤と一緒にいたよ』
「…わかった、ありがとう」
疑ってるような真似してごめん、という感じで
斉藤はゆうひの肩に頭を垂れた
『全然、気にしないで』
ゆうひはキュッと抱きしめた
―――――――――――
長谷川が扉を開けると、
斉藤が立っていた
「お、どうした?」
「昨日から今日にかけての長谷川さんの行動、
教えてもらえますか?」
「もちろん」
長谷川は微笑した
「昨日は…皆を宿泊先に案内したあと、
ツアーの観光地と、俺が受け持った事件の確認をしていた」
「いつ頃まで?」
「夕食の1時間前まで。
だから、5:30くらいには宴の場にいたよ」
「…なんか、電話してなかったか?」
斉藤は、ゆうひと浜辺を歩いていた時、
長谷川がどこかに電話しているのを見たことを思い出した
「ああ…あれは、本職のほうの電話だ
電話してた時間は…5時10分…」
長谷川は、携帯の履歴を見ながら言った