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刑事とJK
第66章 刑事始動
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「全部埋まった!!」
突然斉藤が叫んだので、
ゆうひは持っていたコップを落としそうになった
『な、何が…?』
「パズル」
『はい?』
「あとは、犯人をどう引っ掛けるかだな」
斉藤はニヤニヤした
その余裕そうな表情、
いつもの斉藤だ
――――――――――
昼食の時間になり、
皆は宴の場に集まってきた
テーブルにはおいしそうな料理が並ぶが、
ガツガツと食べる気にはならない
「すんません」
斉藤の声に、全員が振り向いた
「食べ終わったら話があるんで、
残っといてください」
「話?」
「まぁとりあえず、ランチの後で」
斉藤は進んで料理を食べた
少しずつ、他の人も食べはじめた
――――――――――
「ごちそうさまで~した」
長谷川は手を合わせた
今はトムとして振る舞っているが…
「斉藤さん、話って何ですか?」
細川明が聞いた
「…犯人、わかったんすよ」
!!??
「本当ですか!?」
「一体、誰が三宅さんを…!!」
斉藤は歩いた
そして向き直った
「…三宅さん殺したのはあんただろ、トムさん」
一斉にトムに注目が集まる
「トムさんが!?」
「何でまたトムさんが…!!」
「武志を…殺したの…?」
「…」
長谷川は黙っている
『…そんな…』
長谷川さんが…犯人…?