この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第68章 どうする飛鳥…!!
言い訳にしか聞こえないけど
飛鳥を捨てたつもりなんて、
これっぽっちもなかった
「ララララ、ララララ、ララ、ただ愛してる…」
また、清隆は歌った
「ララ…ララ…」
「!!」
飛鳥も、歌を口ずさんだのだ
「飛鳥…」
「…あんたは嫌いだけど、歌は好きだった」
「…」
飛鳥は料理を続けた
――――――――――
「南、ご飯出来たよ」
飛鳥は、外でタバコを吸っていた南を呼んだ
「ん?ああ…」
南の足元には
何本も吸い殻が落ちている
「あ…ごめんね、だいぶ待った?」
「いや別に…そんなんじゃないから」
南は、
手に持っていたタバコの火を
足で踏み消した
軽く背中を伸ばし、
家に上がる
「タバコ、やっぱ体に悪いよ?
それに、前に1日3本に減らす
って言ってなかったっけ?」
「今日は
いい」
やたらと、むしゃくしゃするから…
3人は机を囲んだ
「いただきますっ」
清隆は嬉しそうに、1番に箸をつけた
続いて南も料理を取る
…
誰も、何も喋らないので
「南、どう?
おいしい?」
と飛鳥は聞いた
「普通にうまい」
ほんとに少しだけ口元を上げただけだったが
飛鳥にとっては嬉しかった
「よかった///」
「…」
清隆は二人をチラチラと見ながらも、
もくもくと食べた