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刑事とJK
第68章 どうする飛鳥…!!






「…」



清隆が隣で料理を手伝ったりなんかしたら…



思い出しちゃう…



泥で塗り固めてしまった、
あの楽しかった記憶を…









清隆は、ただ飛鳥を見ていた






「髪、伸びたね」



「余計なこと喋んないで」




「…」






せっせと料理を作る飛鳥



半年ほど前は、
毎日のように見ていた光景…







「…ラ…ララララ…ララララ…ただ愛してる…」






清隆は、小声で何かを歌った




「…っ」



飛鳥はつい清隆を見てしまった



「ラ…ララララ…ララララ…ずっとそばにいて…」




清隆は歌い続けた




「清隆の、1番最初の歌…」



飛鳥は呟くように言った




「うん。
俺が路上で歌ってるのを、
飛鳥だけが最後まで聴いていてくれたんだよね」





清隆は笑顔を作った





「そう…だっけ…?」




「そうだよ
あの時は、とにかく目の前にいる女の子だけに歌おうとしてた。
その女の子が、飛鳥だったんだけど」





「…忘れた」





「いいよ、俺は覚えてるから。
…俺の歌手になりたいって夢、
飛鳥はずっと応援してくれてたよね」





「今はしてない」




「知ってるよ」








俺は、悔いていたよ



なんて浅はかな考えだったんだろうかってさ




ずっとずっと、
俺を支えてくれてた飛鳥なら



俺がどんな人間になっても、
今まで通り支え続けてくれる



って、心のどこかで思ってた






だから、偶然に俺が出したシングルCDがヒットしたとき

調子に乗って飛鳥の元を離れてしまった




それだけじゃなくって、
他の女の子とも関係持ったり…








でもそのあと、

女の子と別れて、

歌が歌えなくなって



やっと飛鳥の存在の大きさに気づいたんだ…

















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