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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る
「で、他には?」
「…そんだけ」
清隆は声をすぼめた
「じゃあ、もう帰ってくれ。
忙しいから」
「…」
清隆は、ペコッとお辞儀して帰って行った
「はぁ…」
知らず知らずの内に、
ため息をついている自分がいる
飛鳥にとって思い入れのある男が現れたら…
俺がしゃしゃり出る幕なんて、ないわな…
その時、扉がバンッと開いた
「南コラてめぇ!!」
驚いて振り向くと、斉藤だった
「自分勝手も大概にしとけよ…?
飛鳥のこと1番考えてねぇのは、
おめぇじゃねぇかよ!!」
「部外者、口出しすんな」
「いーや、オレの嫁のいとこだから親戚なもんで!!」
「いとこ?」
「あ…」
しまった
ゆうひと飛鳥がいとこ同士だって知ってんのは
岩崎のオッサンとオレだけだった…
「とりあえず!!
オレは部外者じゃねぇ!!」
「あっそ」
南はさっさと部屋を出て行った
後に残された斉藤…
「あんの冷血堅物野郎おぉ…」