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刑事とJK
第70章 江戸っ子交通安全!?
*・。.・*・.°・*.
――時は昔、それはそれは美しい姫君がおりました
「はあ、退屈。
何か面白いことはないのかしら?」
姫君の名前は"真理子"
真理子姫は毎日毎日、
たいそう暇にしていました
そんなある日…
「…あ、あなたたちは誰!?
きゃあああああ!!!」
真理子姫は、山賊にさらわれてしまったのです
「お放しなさい!!
この汚らわしいブタどもめ!!」
真理子姫は必死に抵抗しますが、
どうにも逃げることが出来ません
「私はこのままどうなってしまうのでしょうか…
ああ、どなたかお助け下さいまし…」
真理子姫がそう言ったときでした―――
「こらあ!!
お前らお姫様に何をしてるんだー!!」
鍬を片手に、
農民の"泰輔之助"が助けに来たのです
泰輔之助は、
山賊を鍬で次々と倒していきました
「お怪我はありませんか?真理子姫様…」
「大丈夫です、助けていただいて
ありがとうございます…お名前は…?」
「泰輔之助、といいます。
たまたま近くを通り掛かったもんで」
「何にせよ、ありがとうございました。
ああ、少しお腹が空きましたわ」
「それなら、俺の家においでください
美味しいみそ汁が作ってあります」
「本当ですか♪?
では…」
こうして、ひとまず危機を乗り越えた真理子姫は
泰輔之助の家に行くことになりました―――――