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刑事とJK
第73章 頼れるクレイジー野郎
「また、泣いてくれてんの…?」
『あんた、の…
あんたなんかの、ためじゃないもん…』
涙を抑えたいがために、
ゆうひは小泉にしがみついた
「…優しい子」
そっと頭を撫でた
モニター画面から
小泉の目には、
一人の男が映った
おいしいとこで
出てくるんだね、君って…
ほんと羨ましいよ
なぁ、斉藤…
小泉はゆうひを離した
泣き止もうとしないゆうひの唇に
最後にもう一度だけ
軽くキスをした
「…ありがとね、ゆうひちゃん」
『あ、りがと…なんて…
言う…なぁ…』
小泉は名残惜しそうに、
ゆうひから離れた
「ほんと、ありがと」
そう言って、小泉は部屋を出て行った
ゆうひはただ、
その場に泣き崩れてしまった