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刑事とJK
第73章 頼れるクレイジー野郎
それからしばらくして
声が聞こえた
「ゆうひ!!!」
ゆうひは顔を上げた
『さいとぉ…』
目の前にはドボドボになった斉藤がいた
斉藤は急いでゆうひのもとへ駆け寄り
抱きしめた
「よかった…無事で、よかった…」
『…///
何でそんなにドボドボなの?』
「ドアこじ開けたら
いきなり水が噴き出てきやがったんだ…
何があったんだ…?」
『…んっと…』
…小泉のことを
話すべき…?
「目…赤い…」
『…海水が目に入ったの』
「…
ほんとか?」
『ぅぅん』
「は?
どっちだよ?」
『あ!!
犯人こいつだよ!!』
ゆうひは突然立ち上がり、
気絶した男の方を指差した
「…こいつが?」
『うん…小泉じゃ…なかった』
ゆうひは言葉を濁らせた
「やっぱりな」
『え…』
あたしが小泉と一緒にいたこと…バレた?
「オレも、今回の事件は
あいつじゃねぇ気がしてた…」
『ほ、ほんとに!!?』
「ああ…確信はなかったけどな。
子供とか、若い奴らをずっと狙ってた小泉が
いきなり老人ホームなんかを爆破させるとは思えなかったから」
『…』
それを聞けたゆうひは、
なぜか少しだけ嬉しくなった