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刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
「これが何の役に立つってんだよ?」
「知らんわ」
ここまで殴りたいと思った年寄りは
てめぇが初めてだよ
――――――――――
夜
ゆうひは襖を開けた
『斉藤、お風呂すごいね!!
温泉みたい!!』
「…藤野も前にそう言ってたな…」
斉藤は布団に寝そべって、紙を見ていた
もちろん紙には〔虎・龍〕の二文字
ゆうひは浴衣姿で、
その斉藤の上に乗っかった
「重い…」
『ふふふー、謎は解けましたかな?
名探偵殿』
「名刑事の間違いだろ?」
『一緒一緒』
「別もんだっつの」
ゆうひは斉藤から下り、
隣で同じように寝そべった
『意味わかんないね』
「ああ…」
斉藤は紙に目を落として考え込んでいる
『…///』
…真面目に考えてるとき…カッコイイんだよね…///
邪魔したくないけど
ちょっとちょっかい出したいかも
ゆうひは斉藤のほっぺをつついた
「…んだよ?」
『何にもなーいよ///』
「は?」
『じゃああたしは先に寝まーす、おやすみっ』
「おう
おやすみ」
ゆうひはつついたほっぺに軽くキスし、
横を向いて眠りについた