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刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
ペチペチペチペチペチペチ…
『…ぃたぃいたいいたい痛い!!!
痛いっつってんじゃんか!!!』
自分の頬を連続ビンタしてくる手を
振り払った
目を開けると、斉藤の顔
「お待たせ」
『あ』
斉藤は藤野と真理子を呼びに行った
『…ちょぅねむぃ…』
トロンと下がってくる瞼を無理にこじ開け、
外の景色を見た
まだ外は真っ暗だ
山の中なので、
明かりがついているのはこの家だけ
しかし、やはり今日は快晴なようで
月の光が辺りを照らし、
見えないほど真っ暗というわけではない
「行くぞ、ゆうひ」
斉藤は襖の間から顔を出し、ゆうひを呼んだ
『あ…うん』
目をこすりながら立ち上がり、
外に出ていく斉藤や藤野、そして真理子の後ろについていった
―――――――――――
来た場所は、屋敷の敷地内
昼間、斉藤と藤野が必死に穴掘りをした場所だ
「あと…5分か」
斉藤は腕時計を確認する
そして
5分が経過すると、
斉藤は足で地面に線を書いた
『?』
何してるの?と聞こうと思ったら、藤野が先に質問した
「何してるんだ?」
「線引いた」
「…見ればわかる」
斉藤はニヤっと笑った
「今日は晴れてて良かったな」
「?」
ますます、わからない…